2021年02月11日
2020年 東南アジアの旅・4
ランパーンから一度チェンマイのバスターミナルに出て、そこから山奥の村パーイに向かいます。
15年ぶりのパーイですが、ここを舞台にしたタイ映画や中国映画が流行したらしく、昔に比べて店や宿がだいぶ増えていました。
ちょうどこの時期、タイでもコロナウイルスの影響で、外国人観光客が一気に減っていました。というよりも、新規入国が禁止されつつあり、今いる外国人は元からタイを旅していた長期放浪組か、住んでいる滞在組らしい感じでした。
なので一大観光地となったパーイですが、おそらく観光客は通常の5分の1ぐらいでしょうか。15年前とあまり変わらない静けさではありました。
パーイの街中を流れるパーイ川。竹で編んだ橋があちこちに架かっています。この川沿いのバンガローに宿をとります。川を見ながらハンモックに揺られ、のんびり毎日を過ごします。
数泊したあと、郊外にあるエレファントキャンプの近くに宿をうつします。ちょうど部屋に温泉が付いている宿を見つけたので、そこで毎日温泉に浸りながら、近所のゾウを見ながら散歩します。中くらいの温泉プールもあったので、泳ぎの特訓もします。
ここに来る前に街の果物屋で大量に果物を購入して、毎朝たらふくフルーツを食べる日々です。
これだけ買っても、500円ちょっと。フルーツ大好きなのに、日本では高くて買えないので、タイはフルーツ天国です。
今回の旅の目的はたくさんありますが、息子の英会話の練習、海でシュノーケル、泳ぎの練習、フルーツを毎日食べる、そしてゾウに乗ることでした。
近所にはエレファントキャンプがたくさんあったのですが、一番人気の無さそうな、商売っ気の少ないキャンプで、ゾウに乗りました。
エサをあげたこの写真のキャンプの、隣の隣です。
ゾウの背中に乗って、1時間。山を越え、川を越えます。途中、ゾウの頭の上に直接座らないか? とゾウ使いに誘われます。
息子は怖がって一度は断りましたが、私が「頭の上は楽しいよ!」と、嫌がる息子を無理やり頭の上に乗せます。頭の上はゾウの毛でチクチクし、ヒザがゾウの耳の裏でこすれます。山を下る時は、転げ落ちてゾウに踏まれるのではないか? とヒヤヒヤものです。
でも乗ってみると、あら楽し! 息子もすぐに慣れて思いっきり楽しんでいました。
ゾウに乗ったまま川を横断する時、ゾウはわざと転んで私達を川へ転落させるイベントがあることを知っていたので、ゾウ使いに「川、ドボンは、無しね。」 と断りをいれておきました。
でもそれがゾウにちゃんと伝わっているかヒヤヒヤしましたが、賢いゾウはちゃんと理解して、無事に川を渡ってくれました。
ちなみに私と妻は15年前、ここパーイのゾウで川を渡る時に、ドボン! とやられました。持ち物全部ビショビショになってしまったので、今回万一に備え、持ち物は防水袋に入れておきました。
1時間のゾウ乗りを楽しんだ後、息子は20バーツをお小遣いからだしてバナナを買い、乗ってきたゾウに与えていました。
あれから数か月後、日本のニュースで、コロナによりタイへの観光客が皆無になり、観光業の収入は途絶え、ゾウ使いはゾウのエサが買えず、たくさんのゾウが餓死している、というニュースが流れました・・・。
パーイの後は、チェンマイに戻り、いつもは数か月部屋を借りる馴染みのアパートに泊まりました。チェンマイには延べ半年以上暮らしたことがあるので、第二の故郷に帰る気分です。
アパートは、観光地の旧市街から少し離れた、地元民と長期滞在組が暮らす、暮らしやすいエリアです。大家さんは3年ぶりの私達を大歓迎してくれました。
この頃には観光客も大分減ってきていました。
この後1週間ほど過ごし、チェンマイ空港から台湾の台北へ向かう飛行機に乗るはずでした。
(21:43)