2021年02月26日


2020年 東南アジアの旅・6 完


1週間ほど高雄滞在の後、自強号に乗って台南に向かいます。運河沿いのホテルに泊まり、数日過ごします。

この泊まっているホテルの前に、台南で別のホテルを予約していたのですが、おそらく外国人という理由で、直前で宿泊をキャンセルされてしまいます。メールには「諸事情によりキャンセル」という内容でした。ホテルによっては、「外国人断固拒否」という方針が広がってきているのでしょうか。


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運河の近くに、「安平」という名の旧市街があります。古風な街並みです。地元台湾人の観光客は、まだたくさんいました。外国人はほとんど見かけません。中国人観光客に至っては皆無です。台湾人と中国人では、顔や服装が似ていても、話し方が全く異なるので(同じ北京語でも、台湾人は穏やかで、中国人はきつい口調)、言葉で違いがわかります。


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こう言っては何ですが、ここ10年ほど、海外における中国人観光客のマナーの悪さに辟易していたので、彼らがいない今がチャンスと、私達には珍しく観光地にも足を運んでみようと思います。


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台中では数泊して日本が作った駅舎や夜市を巡ったりします。

自強号に乗って台中から台北へ向かい、そこから太魯閣号に乗って、瑞芳駅に向かいます。


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8年ぶりの「九フン」にも行きました。千と千尋のモデルになったといわれる有名観光地です。この頃には台湾人観光客も9割減という感じで、本当にガラガラでした。昼間はちゃんと店は開いているのに、開店休業という状態でした。


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九フンで数泊した後、瑞芳駅に戻って、ローカル線で有名な「平渓線」に乗ります。風光明媚な路線を1時間ほど乗ると、「十分」という名の駅に止まります。十分瀑布まで歩いて見学に行ったあと、また平渓線に乗って、平渓駅で降ります。

ここで民泊しました。平渓の昔の古民家を丸ごと貸切で泊まったのですが、超ローカルな場所で老人だらけだったので、民泊のオーナーは近所の人たちに、私達の体調は問題ないと必死に説明してくれてました。実際、台湾入国後2週間以上が経過し、体調も全く問題なかったので、近所の人たちも納得してくれたようです。この頃の台湾の報道では、外国人は2週間のホテル待機の後は自由に台湾国内を旅行していいという事になっていたので、「台湾入国2週間以上経過して、体調に問題なし」と説明すれば、ほとんどの台湾人が安心してくれました。

もちろん私達も、体調に異変があればすぐに旅を中止するつもりでした。ですが、日本に帰る飛行機もない。なので旅を続け、台中に着いた時点で、台北→成田のフライトが再開されたことを知り、慌てて予約しました。

これも後で知ったことですが、台湾から日本へのフライトの最終便の日だったそうです。もしも1日ずれて予約していたら、これ以降のフライトが全てキャンセルになり、この後6月になるまで日本への飛行機は無かったので、ずっと帰国できないままでした。3月下旬の話です。

こういった有事に会う不運の中で、私達はかなり幸運だったかと思います。

平渓の次は、バスで烏来温泉に行きます。


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烏来族の住む村で、山の中の温泉地です。今回の度は温泉三昧の日々です。

ここに来る時に、最初に通った桃園空港→礁渓温泉のバスルートを交差したので、これでバスと鉄道で台湾一周をすることができました。

8年前の台北→礁渓温泉までの鉄道を入れれば、台北→礁渓温泉→台東→高雄→台南→台中→台北と、台湾鉄道での台湾一周達成です。

次は、息子がもう少し大きくなったら、自転車で台湾一周するのが目標です。

烏来温泉からバスで台北に行き予約したホテルに向かうと、またもホテルが宿泊拒否。日本語ができるホテルスタッフのおかげでなんとか泊まることができたというハプニングもありましたが、翌日の飛行機はちゃんと飛んでくれて、無事に帰国することができました。

旅にはハプニングが付き物で、今までの旅で「一度も何も無かった」旅など無かったのですが、今回、タイのチェンマイに来るまで何1つハプニングが無く、「こりゃぁ、初めての100点満点の旅か?」と思ったのも束の間、チェンマイ以降は、フライトキャンセル2回、宿泊拒否2回と、やっぱりハプニング有りの旅でした。

それでもやっぱり楽しい旅でした。3ヶ月弱の旅になりましたが、息子が主体的に「あそこに行きたい、これがしたい」と主張できる年齢にもなっていたので、今までとは違った広がりを見せた旅だったと思います。 



(13:49)

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